所 属 | 京都大学 ゲノム医学センター |
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氏 名 | 岩崎 毅 |
発表日 | 2023-01-20 |
論文概要 | ガスクロマトグラフィー質量分析法を用いて本コホート参加者4,888人の血漿に含まれる121種類の水溶性代謝物を測定し、それぞれと関係する遺伝因子を探索しました。その結果、60の代謝物と遺伝子の関連を見いだし、そのうち13はこれまでに報告されていないものでした。加え、その結果を他の日本人研究およびヨーロッパ人研究と統合して改めて解析することより、さらに8つの未報告の遺伝子座を見出しました。さらなる解析により、関係する遺伝子座は制御領域(主に代謝物を合成・分解するタンパクの「量」に関係する)よりコード領域(主にそういったタンパク質の「質」を変える)に多く、また、測定した代謝物のうち尿酸が、強い負の選択を受けている(新しい有害な変異が排除されるため、遺伝的な変化が少なく、進化しにくい。逆に言うと、すでに今の環境下で最適な状態にあるといえる)ことがわかりました 。 【原題】Genetic influences on human blood metabolites in the Japanese population |
雑誌名 | iScience |
URL | 36582826 |