所 属 | 京都大学 呼吸器内科 |
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氏 名 | 松本 健 |
発表日 | 2022-11-27 |
論文概要 | 近年、血糖調節障害と睡眠障害との関連が示唆されましたが、一般集団における睡眠呼吸障害(その多くは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)による)と糖尿病重症度との関連、および抗糖尿病治療の影響については不明な点が多いです。7,680人の0次コホート参加者、および、597人の通院者を対象にこれらの関係を調べたところ、いずれのコホートにおいても、中等度から重度のOSAは、抗糖尿病治療を受けていない場合に、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値が高くなるにつれてより多く認められました。また、高齢者(60歳以上)よりも中年者(60歳未満)において、また男性よりも女性においてより顕著であることもわかりました。なお、通院者のうち抗糖尿病治療を受けた患者における中等度から重度のOSA有病率は、HbA1c値にかかわらず75%以上でした。結論として、血糖調節障害と睡眠障害とは、糖尿病治療を受けていない場合にのみ関連することがわかりました。 |
雑誌名 | Journal of Sleep Research |
URL | 36437403 |