所 属 | 京都大学 ゲノム医学センター |
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氏 名 | 田原 康玄 先生ら |
発表日 | 2018-01-30 |
論文概要 | 私たちの血圧は1日の中でも変化をしています。通常は睡眠時半ばに最低となった後、起床時間が近づくにつれて徐々に上昇し、起きた頃に増加するという日内変動を示します。そのため、起床後1時間以内が1日の最大血圧となることが知られています。また、この睡眠時の血圧が十分に下がらないことや、逆に上昇する場合、循環器疾患や総死亡のリスクになることが指摘されています。 0次健診では持ち帰り血圧機器を用いて睡眠時と朝、夕方の血圧を測定することで、睡眠時の血圧にみられる変化を調べました。今回の研究から、夏場では冬場に比べて睡眠時にあまり血圧が下がらない傾向が見つかりました。さらに詳しく見てみると、夏場では、夜間に血圧上昇を示すRiser型という人と、夜間にあまり低下しない(少ししか低下しない)non-dipper型に該当する人が多いことがわかりました。 睡眠時の血圧に日内変動があることは知られていましたが、このような季節変動があることはこれまで知られておらず、大規模集団で夜間血圧を測定できたながはまコホート研究ならではの成果といえます。 (原題)Seasonal variation in nocturnal home blood pressure fall: the Nagahama study. |
雑誌名 | Hypertension Research |
URL | 29382900 |