所 属 | 京都大学 眼科 |
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氏 名 | 沼 尚吾 先生ら |
発表日 | 2018-03-15 |
論文概要 | 近年、近視は世界中で増加傾向にあると言われています。この研究では近視合併症として伴う「後部ぶどう腫」に注目しています。この病気は目玉の奥行き(眼軸長)が異常に伸びることで眼底(ここには網膜や視神経といった、ものを見るうえで重要な部分があります)が、奥に追いやられてしまうことで視力の低下が起こります。0次健診では光干渉断層計(OCT)を用いて、目の断面像を調べています。そこで、この方法を使って後部ぶどう腫の有無や眼底のくぼみ具合を調べると、眼底のくぼみ具合は男性より女性、また、若い人より高齢者に大きくみられることがわかりました。また、眼軸長とくぼみ方には強い関連があり、これらもまた加齢の影響を受けるものでした。このことから、眼底のくぼみ具合を調べることは後部ぶどう腫の様子を知るうえで有効な方法であることが示されたと言えます。 (原題)Prevalence of posterior staphyloma and factors associated with its shape in the Japanese population. |
雑誌名 | Scientific Reports |
URL | 29545631 |