所 属 | 京都大学 眼科 |
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氏 名 | 熊谷 京子 先生ら |
発表日 | 2018-03-01 |
論文概要 | 網膜は目で見たものを脳に伝える重要な場所です。この網膜にある血管は眼底写真撮影という検査によって見ることができます。実はこの網膜の血管は人体を傷つけることなく直接見ることができる唯一の血管です。 2015年に熊谷先生らはこの血管の太さと中心血圧との関係を明らかにしていました。この研究ではさらに、初回と2回目(5年後)で動脈硬化の目印となるbaPWVの変化の程度と、初回の 網膜の血管の太さがどう関係するのかに着目しています。 この結果、中年期において、網膜の血管が細いと将来動脈硬化になりやすい傾向が明らかとなりました。すなわち、痛みなく見ることができる網膜の血管の太さを調べることで、将来の動脈硬化リスクを予想することができ、早期の予防ができる可能性が示されたことになります。 (原題)Association of retinal vessel calibers and longitudinal changes in arterial stiffness: the Nagahama study. |
雑誌名 | Journal of Hypertension |
URL | 29084086 |