所 属 | 京都大学 眼科 |
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氏 名 | 細田 祥勝 先生ら |
発表日 | 2018-05-01 |
論文概要 | 近年では日本を含めた世界中で近視の人が非常に増えており、2050年には世界人口の半分が近視になるという予測も報告されています。近視の人の中にはその近視の程度が強い強度近視と呼ばれる人がいます。この強度近視の中には近視性黄斑症を伴う病的な近視へと進行し、さらに視力低下や失明が起こる方がおられますが、その原因は未だわかっていません。 この研究では CCDC102Bという遺伝子領域に変異がある人では、強度近視において失明原因となりうる近視性黄斑症を引き起こすリスクが大きいことを明らかにしています。 見つかった変異は通常の近視や強度近視には影響していないため、今後CCDC102B遺伝子やたんぱく質に着目することで、強度近視になってしまった場合でも病的な近視への進行や、続く視力低下・失明を予防することができるかもしれません。 (原題)CCDC102B confers risk of low vision and blindness in high myopia. |
雑誌名 | Nature Communications |
URL | 29725004 |