所 属 | 京都大学 泌尿器科 |
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氏 名 | 船田 哲 先生ら |
発表日 | 2017-09-26 |
論文概要 | 過活動膀胱は尿意切迫感を主な症状とし、頻尿・夜間頻尿・尿意切迫感を伴う病態です。生活の質を下げ、有病率は年々増加し、社会的な問題となっています。 これまで、日本国内における過活動膀胱の有病率に関する報告はあまりありませんでした。また、環境因子に関連することは報告されてきましたが、遺伝因子との関連はあまり研究されていませんでした。 今回の研究では参加者の11.8%(男性15.3%、女性10.1%)に過活動膀胱を認め、加齢とともに有病率は増加しました。過活動膀胱に関連する遺伝因子を調べましたが、明らかなものは見つかりませんでした。一方で、年齢、うつ病、ケーキ・和菓子摂取といった環境因子は過活動膀胱と関連を認めました。 以上より、過活動膀胱は遺伝因子より、環境因子に強く影響を受けることが示されました。 原題:Cross-sectional epidemiological analysis of the Nagahama Study for correlates of overactive bladder: genetic and environmental considerations |
雑誌名 | The Journal of Urology |
URL | 29066362 |