所 属 | 京都大学 ゲノム医学センター |
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氏 名 | 田原 康玄 先生ら |
発表日 | 2017-09-01 |
論文概要 | 高血圧の一つの原因として、食塩の成分であるナトリウムのとりすぎが考えられており、またこれらナトリウム、カリウムといったイオンの体内濃度の調節は腎臓が担っています。食事により摂取したナトリウムやカリウムは大部分が尿に移りますので、尿中のナトリウムやカリウムといったイオン濃度は血圧や腎機能を反映するマーカーとして利用できると考えられています。この研究でも尿中のナトリウムとカリウムの比であるナトカリ比(Na/K比)は、たとえ1回の随時測定であっても血圧値や腎機能と関係することが確認されました。ナトカリ比が高いほど、血圧は高めとなり、腎機能を示すeGFR値が高まる傾向が示されています。一方で、検証の結果、血圧値や腎機能の5年間にわたる変化を1回の随時尿によるナトカリ比でとらえることは難しいことがわかりました。 (原題)Prognostic Significance of Spot Urine Na/K for Longitudinal Changes in Blood Pressure and Renal Function: The Nagahama Study. |
雑誌名 | American Journal of Hypertension |
URL | 28498883 |