所 属 | 京都大学ゲノム医学センター |
---|---|
氏 名 | 田原 康玄 先生ら |
発表日 | 2016-01-01 |
論文概要 | 私たちは中性脂肪をエネルギーとして使うときに、一度小さな脂肪酸というかたまりに分解します。 通常は必要な時に必要な分だけ脂肪を分解していますので、血液中の脂肪酸量は上手くコントロールされています。しかし、糖尿病などの病気になるとそのコントロールがうまくいきません。その結果、血液中の脂肪酸が長時間にわたって高い状態のまま下がらなくなるという現象が見られます。そして、この状態が続くと血管はダメージを受けてしまうことが分かっています。 そこで、この研究では空腹時の血液中の脂肪酸と動脈硬化の関係を検討しました。すると、脂肪酸が高い人には動脈硬化の人が多く見られることがわかりました。さらに、血糖値も脂肪酸も高い人では、どちらか一方が高いだけの場合よりもずっと速く動脈硬化が進む可能性があることもわかりました。 原題 Synergistic association of elevated serum free fatty acid and glucose levels with large arterial stiffness in a general population: The Nagahama Study. |
雑誌名 | Metabolism |
URL | 26683797 |