所 属 | 慶応義塾大学医学部 循環器内科 |
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氏 名 | 佐野 元昭 先生ら |
発表日 | 2016-05-01 |
論文概要 | 心臓は4つの部屋に分かれており、(全身)→右心房→右心室→(肺)→左心房→左心室→(全身)という順に血液を送っています。そのため、心臓疾患では全身に血を送る左心室に負担がかかり大きく膨れた状態になることがあります。そこで、このような心臓の機能や大きさについてそのメカニズムを知ることは心臓病の研究において重要な意味を持ちます。 まだ症状の出ていない健康な人の心臓にみられる機能や大きさにみられる差についても、その仕組みを知り、病気の成り立ちを知ることで予防や治療に活かす、という観点から重要と言えます。しかし、健康な人での検証はあまりなされていません。 この研究では、健康な人たちの心電図情報を用いて、心室の働きを表すQRS波に着目し、左心室の働きや大きさに関わる遺伝子を探索しました。その結果、TBX3という遺伝子領域にみられる変異が心室の大きさの決定に関わっているという新しい知見を得ることができました。 (原題) Genome-Wide Association Study of Absolute QRS Voltage Identifies Common Variants of TBX3 as Genetic Determinants of Left Ventricular Mass in a Healthy Japanese Population. |
雑誌名 | PLoS One |
URL | 27195777 |