所 属 | 京都大学ゲノム医学センター、京都大学膠原病内科 |
---|---|
氏 名 | 寺尾 知可史 先生ら |
発表日 | 2015-05-01 |
論文概要 | 歯周病は関節リウマチと関係することが分かっています。しかし、互いにどちらが原因で、どちらが結果かは分かっていませんでした。 そこで、歯周病が原因であることを示すため、関節リウマチを発症していない大人数の集団で解析をおこなったのがこの研究です。 関節リウマチの中にはACPAが高まるタイプが存在することが知られていますが、今回の解析から、歯周病の状態が悪い人ほど抗CCP抗体(ACPA)が高くなる傾向が確認されました。 歯周病菌の中にはシトルリン化という反応を起こす菌PG菌と呼ばれる菌が存在し、この菌が作るシトルリン化タンパク(CP)を認識する抗体がACPAです。 よって、ACPAが高まるタイプの関節リウマチの発症原因として歯周病菌が産生するCPを認識する形でACPAが産生され、関節リウマチ発症の引き金となっている可能性があります。 原題 Significant association of periodontal disease with anti-citrullinated peptide antibody in a Japanese healthy population - The Nagahama study. |
雑誌名 | Journal of Autoimmunity |
URL | 25819755 |