所 属 | 京都大学ゲノム医学センター |
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氏 名 | 田原 康玄 先生ら |
発表日 | 2014-09-01 |
論文概要 | 糖尿病は動脈硬化の主な原因の一つです。動脈硬化は心臓近くの血圧(中心血圧)を高めますが、なぜか糖尿病患者では中心血圧が低くなることが知られていました。また、糖尿病の前段階として、血糖を下げるインスリンというホルモンが効かなくなった状態(インスリン抵抗性)でも、中心血圧が低くなることが知られています。糖尿病やインスリン抵抗性を引き起こすものとして、カラダの中で中性脂肪が分解されて作られた脂肪酸があります。そこでこの研究では、血液中の脂肪酸と中心血圧との関係を検討しました。その結果、血液中の脂肪酸の量が増えるほど中心血圧が低いことが分かり、血圧、特に中心血圧の調節に脂肪酸やインスリンが重要であることを示すことができました。どうしてそのようなことが起こるのかは分かっていませんが、今回の結果は、腕での血圧測定に加えて中心血圧を測定することが重要であることも示しています。 原題 Association of serum-free fatty acid level with reduced reflection pressure wave magnitude and central blood pressure: the Nagahama study. |
雑誌名 | Hypertension |
URL | 25201894 |