所 属 | 呼吸器内科学 |
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氏 名 | Kogo Marikoら |
発表日 | 2023-08-09 |
論文概要 | 「1秒率は変わらず1秒量だけが低下している肺機能障害」(PRISm)と見られる人に呼吸症状があるか、また、それらに経時的な変化があるか、を調査しました。なお、PRISmは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の前段階あるいは悪化しやすいタイプと考えられています。 分析対象の9,760人のうち、438人がPRISmを有しており、そのうち53%が呼吸症状を呈していました。また、PRISmを有する呼吸症状のある被験者の73%が5年間で一貫して呼吸症状を経験し、初期に呼吸症状のなかったPRISmの被験者の39%が呼吸症状を発症しました。さらに、PRISmは喫煙歴や合併症に関係なく、気流制限の発症リスク因子であることが明らかになりました。 これらの知見は、PRISmの理解を深めるとともに、臨床上、この状態の適切な管理の必要性を示しています。 |
雑誌名 | Annals of the American Thoracic Society |
URL | 37560979 |