2024.4.9　呼吸器内科学

睡眠時の酸素欠乏と、緑内障マーカーである網膜神経線維層の薄さに関連があることを示しました

所属	呼吸器内科学
氏名	長崎忠雄ら
発表日	2023-04-18
論文概要	本研究では、睡眠時無呼吸症候群（OSA）患者において、酸素欠乏の負荷（acti-CT90）が緑内障の代理マーカーである網膜神経線維層（RNFL）の厚さと関連していることが示されました。特に、acti-CT90の増加は平均RNFLの薄さと関連しており、年齢に関係なく観察されました。一方、酸素飽和度低下指数（acti-ODI3%）はRNFLの厚さとの関連性は見られませんでした。これらの結果により、緑内障の予防には酸素欠乏の負荷の予防や管理が重要であることが示されました。さらに、年齢に関係なくこの関連性が見られたことから、若年者と高齢者の両方において、酸素欠乏の負荷の影響がRNFLに及ぶ可能性が示唆されました。
雑誌名	Annals of the American Thoracic Society
URL	38241090