所 属 | 京都大学ゲノム医学センター |
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氏 名 | 田原 康玄 先生ら |
発表日 | 2018-10-11 |
論文概要 | 終末糖化産物(AGEs)はタンパク質やアミノ酸と糖分とが化学反応を起こしてできた物質で、近年、老化や生活習慣病との関連が疑われ研究が進められています。0次健診では皮膚を介してAGEsの測定を行っています。 この研究ではAGEsが増ふえるにつれて骨格筋の量が減少することが示されました。60歳以上の高齢者では、骨格筋量の低下に加えて、握力の低下や、骨密度の低下、股関節を屈曲できる程度の低下といった身体能力の低下とも関係が認められました。これらの結果から、AGEsの蓄積が長い間体内に存在する筋肉や骨格に影響を与え、よる身体能力の低下に影響している可能性が示唆されました。 高齢化に伴い生じる筋力低下のメカニズム解明に貢献する成果であり、筋力低下の状況を人体を体に負担なく簡単に測定する検査の開発にも役立つ可能性があります。 (原題) Advanced Glycation End Product Accumulation Is Associated With Low Skeletal Muscle Mass, Weak Muscle Strength, and Reduced Bone Density: The Nagahama Study. |
雑誌名 | The Journals of Gerontology |
URL | 30329028 |