所 属 | 京都大学 眼科 |
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氏 名 | 宮田 学 先生ら |
発表日 | 2017-10-02 |
論文概要 | 眼球は加齢とともにねじれていく(回旋偏位の増加)ことが分かってきました。しかし、性差については調べられていませんでした。そこで、我々は回旋偏位の大きさに性差がないかを調べました。 カラー眼底写真を解析して、回旋偏位の大きさを調べたところ、30、40、50代には性差が認められませんでしたが、60代、70代では女性の方が大きく、その差は60代より70代で広がるという結果になりました。 年齢としては、閉経の影響が出てくる頃から徐々に差が広がっており、眼球周囲の外眼筋を支える組織の安定に性ホルモンが影響しているのではないかと考察しました。 今後は、回旋偏位のみならず、上下や水平方向の視線のずれや遺伝子の影響も組み合わせた研究を行い、最近話題となっている加齢性の斜視の病態について調べていきたいと考えています。 原題:Age-Related Change and Sex Difference over 60s in Disc-Fovea Angle in Japanese Population: The Nagahama Study. |
雑誌名 | Acta Ophthalmologica |
URL | 29369505 |